先日、しばらく空き家になっている一戸建住宅を訪れました。
この物件は貸家として入居者を募集している家で、雨が続いてなかなか風通しに来られるタイミングが無かったので久しぶりの点検でした。
そして室内に入ってビックリ!
畳一面モスグリーン、そして靴下の裏は真っ白で息を吹きかけると粉が舞い散ります。
オーナーが前の入居者の退去後リフォームをしたのですが入れ替えた新畳に一面のカビが発生してしまいました。
古い畳ならばマシだったのでしょうが新しい畳は直ぐにカビが発生します。
2階以上の部屋ならそれほど心配ないのですが「1階の新畳」は要注意です。
すぐに窓を全開し雑巾で何度もから拭きしました。本来は消毒用エタノールや歯ブラシなどを
使用して入念にするのが良いらしいですが、限られた時間ではなかなか出来ません。
畳の部屋は最初からある程度覚悟して気を付けていますがフローリングのみのマンションなど長期空室も「虫」という問題があります。
長期間空室の場合、浴室・流し台・洗面・洗濯の排水・トイレなどの排水口は臭いが上がってこないようにトラップと呼ばれる水を貯めておく構造になっていますが、この水が枯れてしまうと臭気だけでなく小バエなどの虫が室内に入ってきます。これを防ぐために水を流して枯れないようにしたり、排水口にラップなどを張って臭気が出てこないようにします。
壁紙に黒いインクのシミ状の汚れや床に小さい黒い粒があればゴキブリがいる可能性が大です。
万一小豆みたいな粒が落ちていればそれはゴキブリの卵ですので、その場合はバルサンなどの対応が必要です。ゴキブリはポットの底や冷蔵庫のパッキン、電化製品の中などにも生息しますので油断はできません。
せっかくお客様が家やお部屋を内見に来られて、万一虫の死骸が落ちてたりカビが生えてたら、ガッカリどころかその時点で終わりですからね。
ましてや売物件の場合は大切な商談をも逃がしてしまう事にもなりかねません。
いつも暫く空き家になっている物件を点検に行くときは、雑巾やペットボトルに入れた水、ビニール袋、軍手、ウエットティッシュ、ホウキなど掃除用具は必需品です。
自分の部屋なら何とも思いませんが、お客様の大切な家や部屋の鍵を預かるとなると責任もあり気を遣います。
居住中の家やマンションの部屋でも旅行や帰省などで長期間留守にする場合は気を付けた方が良いですね。
特に梅雨から夏場にかけてはあっという間に室内の状態が変わりますのでご注意ください。
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