宇治には、府内ではかなり広い公園、運動施設等のある府立山城総合運動公園(太陽が丘)があります。今回は山城総合運動公園の変遷と魅力をお伝えできればと思います。
面積は約108ヘクタール(甲子園球場のおよそ27倍)で、このうち東半分は陸上競技場、野球場(野球場は夏の甲子園への京都府予選会場にもなって熱戦が繰り広げられています)、球技場など芝生を基調とした運動施設ゾーンとし、西半分は既存の樹林地を保全・活用した遊びの森、冒険の森等からなるレクリエーションゾーンとなっており、両ゾーンを区分する中央線上に路線バスが運行する幹線道路を配し、その中央部にバス停や公園センター(管理・便益施設)を設け利用者の便宜を図っています。
また、平成8年度には、太陽が丘に隣接して宇治市植物公園が開設され両公園が一体となりスポーツ・文化を含めた総合的なレクリエーション活動の拠点として利用されています。
この地は、宇治市街地に隣接し、標高も80~150m程度の丘陵地からなり、このような地理的条件、会場の利便性から、昭和63年の「第43回国民体育大会」の京都府開催が内定し、国体競技会場としての整備も念頭に置かれたため、公園施設は府の最重点施策に位置づけられ、急ピッチな事業の進捗が図られました。
平成3年には、公園隣接地において「第42回全国植樹祭」が開催されましたが、平成4年にこの会場跡地が「府民ふれあいの森」として整備され、公園区域に編入されました。以上のような経過を経て、平成4年にほぼ現在の形で完成し、以来、各種スポーツの活動の場として、また、憩いや散策、野鳥の観察など多様な屋外レクリェーション活動の場として、年間約100万人の府民に利用されております。
なお、当公園は、昭和60年度の「全国都市公園コンクール(設計部門)」及び昭和63年度の「同コンクール(管理運営部門)」のそれぞれにおいて建設大臣賞を受賞したほか、平成元年には、「日本の都市公園100選」に選定されております。
小高い丘の上という立地だけに、眺望も抜群。自然林に囲まれた爽快な環境のなかで、思う存分スポーツやレクリエーションを楽しめるのも魅力。また太陽が丘に隣接して宇治市植物公園が開設されており、運動と自然の両方を楽しむことができます。近年では、野外ロック・フェスティバル「京都大作戦」の開催地となっており、全国から来られます。
一年を通じて、ゆっくりできる宇治の憩いの場です。
開園時間、交通アクセス、各種スクール、イベント等の詳細は下記URLにてご確認下さい。
http://www.kyoto-park.or.jp/yamashiro/